『ホリデイラブ』夫婦間不倫から考える恋愛観と結婚感
※当ブログにはプロモーションを含みますが、記事内容は公平さを心がけています。
不倫がバレた時、夫婦に与える影響は計り知れません。
ホリデイラブはドラマにおけるフィクションでの設定とはいえ、ドラマの中で紹介されるシーンは病院の中で見聞きする医者の不倫と酷似しています。
医局の中でも、ホリデイラブの不倫事件の行方と最終回で迎える2つの家庭の夫婦の行く末についてハラハラしながら見守りました。
ここから先はホリデイラブの最終回のネタバレを含みますので、まだ見ていない人は自己責任でお願いしますね。
ホリデイラブの里奈に掻き回された高森家
まずはこれまでのストーリーのおさらいです。
里奈が仕掛けた罠に振り回されたといっても過言でもない、高森家夫婦。
高森家では、妻の杏寿は、ネットで不倫写真を里奈にばら撒かれ、風評被害に遭った自営ネイルサロンを辞めることになりました。
純平との仲がどうなるか分からなかったため、独りでも生きて行けるようするため、勤務ネイリストとなった矢先、夫の純平は自分自身の行いを反省し、杏寿の不倫を許して帰ってきました。
高森家が平和な日々を取り戻せた一方、里奈は子供にも会えずに、ネットカフェで孤独な極貧生活を強いられています。
不倫をした結果職場を辞めることになった里奈は、このままでは親権を勝ち取ることはかなり難しそうです。
ホリデイラブ最終回のネタバレとあらすじ
ホリデイラブ|高森純平略奪作戦を再開する里奈
一度(一瞬?)は純平のことを諦めると決めた里奈ですが、「やっぱり無理!諦められない!」と再び高森家から純平を略奪するために画策を開始。
まずは、以前杏寿に対してハニートラップを仕掛ける時に使ったイケメンバーテンダーに、再び工作を依頼します。
しかし、イケメンバーテンダー君は、前回の件で杏寿を騙し、彼女の仕事もプライベートもずたずたにしてしまった罪悪感から反省し、彼女の家族を守ろうと強い信念を持つようになりました。
里奈に「過去の傷害事件をバラす」と再度脅迫されましたが、「俺はバラされてもいい!自首することにした」と、里奈に協力することを断固拒否。
自己防衛のために、罪のない人やその家族を傷つけてしまったことを心底反省し、自分の過ちは自分で償わないといけないと、理解したのでしょう。
ホリデイラブ|渡の改心と子供たちとの再会
バーテンダーに高森家攪乱作戦の協力を拒否された里奈が落胆する中、夫の渡から電話があります。
「子供たちに合わせたい」
その言葉に狂喜した里奈は喜んで久しぶりの子供達との再会に臨みます。
子供たちはそれまで母親の里奈にべったりでした。
そして父親の渡の事は嫌っていたので、子供たちに会えば、子供たちは自分と一緒に行きたいと言うに違いない。
そんな期待を持って子供たちとの再会の場にやってきます。
渡は、以前は典型的な亭主関白で、子育てや家事は完全に妻任せの仕事人間でした。
しかし里奈と別居するようになり、子供たちを男手一つで育てるようになり、それまでいかに自分が子供と真面目に向き合っていなかったか、ということや、何故妻が自分に嫌気をさして浮気をするようになってしまったか等の理由に気付き始めます。
渡は里奈の不倫自体は許せなかったものの、不倫に至る過程には、渡の家族に対する不躾な態度が一因であったと考え、里奈に対して「やり直さないか」と優しく声をかけます。
井筒家も高森家のように、夫婦再構築になるかと思いきや、里奈は断固拒否。
里奈の渡への愛情は完全に失われていました。
「冗談じゃない!!」
と、子供たちを連れて渡の元を離れる決意を示すかのように結婚指輪を渡に返します。
「子供たちは私が連れていきます」
以前の渡であれば拒否した渡ですが、「それが子供たちの幸せのためになるなら」と、子供たちを里奈に返すことを決心したのか、そう言い放ち子供たちを連れて渡から離れていく里奈を、渡は無念の表情で悲しそうに見つめます。
しかし、ここで思わぬ展開に!
里奈から離れている間に、なんと子供たちがパパっ子になってしまっていたのです。
里奈の手を振りほどき、渡のもとに走って駆け戻る子供たち。
それをショックで涙を流しながら見届ける里奈。
里奈が、夫も、子供たちも、全てを失ってしまった瞬間です。
ホリデイラブ|里奈、杏寿に直接交渉!?
里奈は仕事も子供たちもお金も全てを失い、最後の悪あがきなのか、何を思ったのか杏寿に会いに行きます。
杏寿に対して「純平があなたと結婚したのは間違い!あたしと結婚するのが正しい!そうあるべき!」
と、自分に都合のよい主張を杏寿に説きます。
しかし、杏寿の「あなたの幸せは何?」という問いかけに対して、
「純平さんの傍にいれるだけで幸せ」という里奈の答えに、
「それじゃ、純平の幸せはどうなるの?自立していない人に他人を幸せにすることなんてできない」
と、杏寿に言い放たれて戸惑いと混乱を隠せなくなってきます。
そこに純平が現れ、里奈に対して
「君とは今後どんなことがあっても一緒になる事はない!何年後であろうが、生まれ変わっても、それはない!」
と、強く言い放ちます。
失望の中、二人の元を去る里奈。これで純平のことを諦めるのか!?
ホリデイラブ|里奈の愛情は愛憎に変わり矛先は純平に向かう
全てを失った里奈は、純平の会社の全社員に対して、一斉メールを送ります。
「高森純平は井筒里奈と不倫をしていた」と。
一度は純平をかばって、「不倫なんかしてません」と不倫疑惑を同僚の前で否定した里奈。
その時は、「俺を庇ってくれていい子だ」と純平に思わせ、再び気を引こうとしていたのかもしれません。
しかし、自分は全てを失った一方で、やり直すことを決め、妻と子供のいる幸せな家庭に戻った純平が、悔しくてたまらなかったのでしょう。
同じように夫婦間不倫をした結果、自分は全てを失ったのに、何事もなかったように幸せな日々に帰るなんて、絶対に許せない!!
せめて、純平の職場での立場を失わせ、杏寿と一緒に苦しめばいい!!
そう考えたのか告発メールを配信した上、会社のロビーで大声でそのことを語ります。
会社はロビーが騒然となり、里奈は純平に襲い掛かろうとしますが警備員に押さえつけられます。
その警備員を振りほどき逃げる里奈。
道路に飛び出し、交通事故に会います。里奈は死亡には至らなかったものの、重症で入院生活に。
ホリデイラブ|純平と杏寿と渡のその後
里奈の告発メールの結果、純平は会社を依願退職することになりました。
そして大手の会社を退職したことで家のローンを維持できなくなったため、高森家はより小さな賃貸住宅に引っ越すことになります。
しかし妻の杏寿が自宅サロンを廃業に追いやられても、勤務ネイリストとして職を見つけたように、純平も転職活動の結果無事に新しい仕事を見つけ、高森夫婦は支え合って前向きに生きて行くようです。
一方の井筒家の渡は、里奈と離婚してシングルファザーとなり、再婚のために婚活を始めます。
「実はバツイチなのですが、次は決して同じ過ちを繰り返したくない」
そのように婚活パーティーでで出逢った女性(実は偶然杏寿の姉)に話す渡は、改心した雰囲気を漂わせていますが、どうなるのでしょうか。
渡のその後についてはここでおしまいです。
まとめ
ドラマホリデイラブは原作の漫画が連載を継続する中、上記のような形で結末を迎えました。
漫画の方はまだどのように結末を迎えることになるのか分かりませんが、ドラマのホリデイラブでは、高森家は雨降って地固まることとなり、井筒家は崩壊という結末なりました。
一時の欲情に駆られて走ってしまった不倫の爪痕は、どちらの家庭に対しても大きな影響を及ぼしました。
不倫ネタの漫画・ドラマ・映画が流行っているようですが、ホリデイラブにおいては全員不倫前よりも不倫後の方が程度の大小こそあれ「不幸」になっています。
これは反面教師として不倫を抑制することをメディアが画策しているのか?
その真意は分かりませんが、不倫が百害あって一利なしであることには変わりないことを改めて実感したドラマでした。
ホリデイラブの原作漫画は連載継続中
ドラマの方は最終回を迎えましたが、原作の漫画は2018年3月現在連載継続中です。
ドラマとは異なるストーリー展開が気になる方は、漫画の方もチェックしてみるとドラマと比較出来て面白いと思います。