男性医師と女性看護師の結婚が面白くないワケ
※当ブログにはプロモーションを含みますが、記事内容は公平さを心がけています。
こんにちは!ドクターゆずです。
こちらは女医の間でよくある会話です。
「A先生、看護師と結婚するんだって~、結構A先生のファンだったのに残念!」
「 B先生カッコいいよね!奥さんも看護師じゃなくて女医さんだし、流石だよね」
「ウチの医学生の息子が、看護学生と付き合うのとか、絶対許さないわよ!そんなことしたら仕送りストップだわ!」
こんな話題は、女医なら一度はきいたことがあるのではないでしょうか。
なかなかの看護師へのディスっぷりなので、医者(というか女医)以外の方からは非難を浴びそうな話題です。
ですが、思い切って、女医あるあるの話題について思うことを綴ってみたいと思います。
何故女医は自分に関係のない男性医師の結婚相手が気になるのか?
自分自身の息子の結婚相手であれば、特別な感情や思入れがある事でしょう。
でも、自分の息子や彼氏でもない男性医師であっても、結婚相手が看護師だと分かると、女医はすっごく気になって、気に食わない感情に襲われるものなのです。
何故、どこからこのような感情が沸き上がるのでしょうか?
このことについて、女医の視点から考察してみようと思います。
女医は看護師全員が嫌いなわけではない
まず第一に、女性医師は全ての看護師が嫌いだというわけではありません。
看護師全員ではなく、男性医師と交際する看護師、もしくは、医者と結婚する(しようとしている)女性看護師のことを、面白く思っていないのです。
「医者・看護師カップル」、というと、「女医×男性看護師カップル」のケースもその定義には含まれることになります。
しかし、女医が軽蔑の眼差しを込めてこの言葉を使うときは、主に、「男性医師×女性看護師カップル」のことを指して使います。
「医者・看護師カップル」といったら、男が医者で、女が看護師、ということが暗黙の了解で通じるくらいです。
なので、この記事では”臨場感”を再現するために、「医者・看護師カップル」という言葉の定義を「男性医師×女性看護師カップル」という意味で使わさせて頂きます。
医者・看護師カップルに対する長~いヘイトの歴史
女性医師が女性看護師に対してヘイトを募らせることになるには、それなりに理由があります。
男性医師が女性看護師と付き合ったり、結婚したりする、というその事実が単に気に入らないのではありません。
その裏側にある、ドロドロと渦巻く女の感情を知り尽くしているから、嫌悪感を抱いているのです。
女医と看護師の恋愛バトルの歴史には、それなりに長い経緯があるので、女医ではない読者様の為にも、順を追って説明をしていきたいと思います。
女医の皆様にとっては、忘れたい嫌な過去や、古い傷口を思い出すことになってしまうかもしれませんが、ご勘弁ください。
女医と看護師のバトルは医学部時代に遡る
女医はみんな、医学部の大学を卒業しています。
「何を当たり前のことを言っているんだ!!」
というツッコミが来そうですが、この”医学部時代”が全ての始まりなのです。
男子医学生ばかりの共学医大における女子医学生の境遇
女子が通う医学部は、通称「女子医大」と呼ばれている、日本で唯一の女子だけが通う「東京女子医科大学」と、その他の男女共学の医科大学に大きく分かれます。
女子医大には、その名の通りキャンパスには学生は当然、女子しかいません。
そして、それ以外の医大では、共学なので男子学生も女子学生も一緒のキャンパスにいます。
最近は医学部医学科にも女子学生が増えてきましたが、まだまだ男子学生の方がはるかに多いです。
そのため、男女共学の医大に進んだ女子医学生の場合、多くの男子学生に囲まれた環境で学生生活を送ることになります。
クラスでは女子の人数の方がかなり少なく、授業でも一日の殆どを男子医学生に囲まれて過ごすという、まるで逆ハーレムのムフフな環境です。
”需要”と”供給”のバランスを考えれば、当然、人数の少ない女子医学生に、人数の多い男子医学生が群がるパターンとなりそうなものですよね?
それが、自然の摂理というものです。
実際、同じように男子が多く女子が少ない理学部や工学部などでは、ごく平均的な外見の女の子でも、まるでアイドルのようにチヤホヤとされています。
逆ハーレムでも医学部医学科の女子は全然モテない
しかし!医学部ではこの自然の摂理が不思議と何故か、全然働かないのです。
女子医学生は、逆ハーレムという特殊で有利なステージに身を置いているにもかかわらず、むしろ、モテないのです。
何故モテないのかというと、男子医学生は身近にいる女子医学生ではなく、隣接していることが多い看護学部に通う女学生の方に行ってしまうからです。
男子医学生の多く、というかほとんどは、看護学部の女子学生と付き合っていきます。
女子医学生は、他学部の女子に好きな同級生が奪われていく光景を、日常茶飯事のように目の当たりにしているのです。
もちろん、医学部同士で「医学科内カップル」も”ちらほら”はできます。
しかしながら、医学科の男女比と共有時間の多さを考えたら、「医学科内カップル」もっともっと、沢山いてもいいはずです。
なのに、こと恋愛となると女子看護学生が圧倒的に優勢なのです。
この状況、思春期の女子学生からしてみれば、面白いはずがありません!
男子医学生が看護学部の女子学生と出逢う場所とは?
大抵はサークルや部活です。
看護学部の女子学生が、わざわざ、医学科の男子運動部に”マネージャー”として入ったり、医学科のオーケストラ部に遠征してきたりするのです。
そんな女子看護学生が医学科のサークルや部活にわざわざ遠征して入ってくる唯一かつ全ての理由は、男子医学生と出会って付き合うためです。
女子医学生の言葉を借りて言えば、「医者の卵を捕まえに来た!」というやつです。
ちなみに、医学部の女子マネージャーはどこもすごいですが、理三(東大医学部)のアメフトのマネージャーは特にすごいらしいです。
看護学部の女子が医学部の男子と付き合うのはルール違反?
もちろん、現代社会は自由恋愛なのですから、医学科男子が看護学生と付き合おうと、なにも法律違反をしているわけではありません。
誰と、どのような恋愛をしてもいいはずです。
『医学部の男の子は医学部の女の子と付き合わなければならない』
なんてルールはもちろんありません。
しかしながら、医学科女子の中では、医者看護師カップルは、学生時代の時から、暗黙のルール違反だと思っているのです。
医学部の女子からしてみると、看護学科の女子学生は『自分の縄張りで男漁りをしている泥棒ネコ』、というイメージを抱いてしまうのです。
もちろん、医学部の女子にもプライドがあるし、品性を保ちたいから公に言う人は少ないです。
自分がモテないことを棚に上げて、僻みと嫉妬から成る一方的な逆恨みでしょ!?、と言われるのが関の山です。
しかしながら思春期の頃に、自分の好きな男子学生が次々と外からやってきた看護学部の女子学生に連れ去られていくのを幾度を見るたびに心に傷を負います。
そういった経験が積み重なって「医者看護師カップル」への嫌悪感がだんだんと育って行ってしまうのです。
看護師と結婚する医者が増えてきている!?
以前は、学生時代に捕まえた医学部彼氏とそのまま結婚できる看護学科の学生は今ほど多くありませんでした。
なんだかんだ言って、医者のよき理解者であり同業者の女医と結婚する男性医師が多くて、女医のほとんどは医者と結婚しています。
しかしながら最近は、男性医師を捕まえてそのままゴールインできる看護師や一般女性が増えてきましたし、実際に医者の結婚相手には看護師が上位にランクインしています。
不思議に思って聞いてみると、「自分(=医者)の事をよく理解してくれる女性が増えているから」とのことです。
出会えた医師を一撃必殺でオトす重要性とは?
どうしても医者と結婚したい!
そう考える女性にとって一番大事なことの一つに、出会えた医師との出会いを大切にすることです。
そして今後はさらにその重要性が増していきます。
理由は、男性医師の数が減ってきているためです。
少子化、という理由ではありません。
医学部医学科に入学する女子学生が増えているからです。
国際医療福祉大学に新しく医学部が新設されて医学部に入学できる学生の数は多少増えたものの、医学部に入れる学生の定員は大きく変わっていません。
そんな中、以前男子ばかりだった医学部医学科は、大学によっては過半数以上が女子学生になるほど、女子の比率が高くなってきています。
結果、相対的に医学部医学科男子の絶対数が大きく減って来ているのです。
なので、以前でも医者との出会いは貴重なものでしたが、今後はますます希少な出会いになっていくのです。
そのため、医者と結婚したいなら、その医者を一撃必殺でオトす気持ちでアプローチしないと、医者との結婚は夢のまた夢です。
未婚の男性医師の数は非常に限られています。
ちなみに、どうしても医者と結婚したい人は、男性会員が医者だけの結婚相談所に登録するのが近道でしょう。
病院に勤めているとかで日常的に独身の医者(既婚の医師では意味がない)との出会いがある人でなければ、普通の生活では独身医師の出会いは中々期待できませんからね。