ヤマロク醤油の社長夫人は意外にも女医!?医者以外の妻になった女医の例
※当ブログにはプロモーションを含みますが、記事内容は公平さを心がけています。
先日、日本一美味しいのではないか!?というお醤油を、夫が会社の同僚からお土産として頂いてきました。
香川県の小豆島という瀬戸内海の島で作られたヤマロク醤油の『鶴醤(つるびしお)』です。
小豆島と言うと「オリーブの島」というイメージがありますが、なんでも小豆島では醤油作りが盛んなんだそうで、島の西側には数多くの醤油蔵があるとのことです。
なぜここでお醤油の話をしたかと言いますと、ヤマロク醤油の『鶴醤』が驚くほど美味しかったということもありますが、ヤマロク醤油の社長夫人に興味を持ったからです。
小豆島のヤマロク醤油五代目社長、山本康夫氏の夫人とは!?
ヤマロク醤油の5代目社長の奥様は、なんと小児科の女医さんなんだそうです!
ヤマロク醤油5代目の社長と言うと、『医者じゃないけど、玉の輿でしょう!』と思われるかもしれませんが、その5代目社長は、会社を継いだ当初は結構な苦労をなさったようです。
当時ヤマロク醤油の経営はうまく行っていなくて儲けは少なく、とうてい贅沢ができるような収入はなく、結婚した当初はー医師として働く奥様の収入に頼っていたのだとか。
10数年、必死になって走り続けました。嫁の稼ぎで生計を立て、自分は給料をほとんど取らずに蔵の補修や原料の仕入れに充てました。
出典:ヤマロク醤油五代目社長山本康夫談 – 日本仕事百科
樽製造の醤油作りを支える小児科医の妻。
女医はその気になれば一家の大黒柱になれる!
このご夫婦には3人のお子さんがいらっしゃるようですが、いざとなったら常勤の女医さんであれば、家族5人支えることが出来ます。
というか、事実、旦那さんが医者の場合、多くの奥様は働かずに専業主婦として生活できているわけですしね。
以前いくつかの記事で書いたように、私はサラリーマン夫のタチバナくんと結婚前は、家族から猛反対を食らっていました。
「サラリーマンなんかと結婚したら、旦那が女医の収入に頼るに決まっている!仕事しなくなって、ぐうたらヒモ夫になって、そんな夫に愛想を尽かして、出戻りになるのが末路だ!」
と、根拠もない持論をもとに、両親に散々サラリーマンである彼氏を罵倒されたことを思い出しました。
事実、ヤマロク醤油の社長も、女医である妻の収入に頼っていた時期もあったのかもしれませんが、それは「なんとしても樽製造の美味しい醤油を世に広め、後世に遺していく!」という強い信念を貫くために、赤字の中で一生懸命に駆け巡って努力し、今のヤマロクを作り上げる過程でした。
ヤマロク醤油に限らず、当時は小豆島にあった醤油蔵の多くは毎年赤字で、いつ倒産してもおかしくない状況でした。
実際、約400件あった小豆島の醤油蔵は、21件にまで減ってしまっていたそうです。
親が裕福で大企業の御曹司の中には、ボンボン息子になる人もいれば、自分の力で立派に生きていく人もいます。
ただし、「2代目が潰す」という言葉があるように、放蕩息子のほうが目立つから、そういう風に考えられがちなのかなと思っています。
私の両親だったら、きっと、
「儲かってない醤油製造自営業の5代目なんてろくなもんじゃない。島で医者なんかしてるから、出会いがなくて、そんな男に目が眩むのです。
早く大阪か京都に行って、若い医者見つけて結婚しなさい。」
と言っていたことでしょう。
地方では良い結婚相手の男性との出会いがない!?
東京や大阪などの大都市以外では、良い出会いがないと嘆いている女医さんが非常に多いです。
女医の結婚相手として相性の良い男性って、必ずしも都会で好条件とされているような、高学歴高収入のバリバリ高スペック男性だけでは無いと思います。
僻地医療中でも、小料理屋で頑張っている料理人や、漁師さんや郵便局員などの仕事に就いている人などが運命の人だったりするかもしれません。
これは、都会でだって同じです。
都会では、士業に就いている男性が理想的で、大企業に勤務する男性が最低ラインという女性医師が圧倒的に多いです。
もっともこれは女医に限らず、ある程度の学歴と収入がある女性全般に見受けられる傾向です。
「それ以外の男性は眼中にもない」
そういう女性も多いでしょう。
一流男性以外から結婚相手を選ぶのは負け組女医?
都会にいると、いわゆるハイスペック男性と言われる「一流」から結婚相手を選ばずに、それ以外の男性から結婚相手を選ぶと、まるで三流から選んだような引け目を感じてしまうのかもしれません。
実際、「誰か良い人紹介してください!」と言われて、「私が思う良い人」の話をしても、聞いたことない大学、聞いたことない企業の人だと、「そんな人を紹介するのは失礼だ」と、思われることもあります。
しかし、見栄えの良い肩書がある男性だけが、女医の結婚相手としてベストであるわけではないでしょう。
今回紹介したヤマロク醤油の社長に嫁いだ女医さんが、どのような思いで医者ではない男性を結婚相手に選んだのかはわかりません。
しかし、ヤマロク醤油が見事復活を遂げた背景には、もちろん社長自身や従業員の弛まない努力があることはもちろんのことですが、上述の山本社長の談の通り、家庭と事業を内助の功で支えたのは、女性医師である妻でした。
「女性は内助の功であるべき」という考えは私には一切ありませんが、夫婦で協力しあって人生を成功させた良い例の一つだと私は思います。
ヤマロク醤油五代目社長山本康夫氏は妻想い!?
ヤマロク醤油の『鶴醤』があまりにも気に入ったので、他の商品についても調べてみたところ、ヤマロク醤油五代目社長山本康夫氏の妻想いなエピソードを発見しました。
ヤマロク醤油では、醤油以外にもお惣菜を取り扱っていて、その中に『豚の菊煮』という商品があります。
この『豚の菊煮』は、『菊醤(きくびしお)』という醤油を使って作られた、沖縄県の郷土料理であるラフテーです。
何故小豆島で沖縄の郷土料理のお惣菜を作って販売しているかと言うと、ヤマロク醤油のホームページにこのような説明が載っていました。
小豆島なのに何で沖縄のラフテー?
それは五代目の嫁が沖縄出身だからです。
沖縄を出て社会人になった嫁は、何の因果か小豆島に嫁いでしまいました。
しばらくして故郷の味が恋しくなった嫁は、たくさんある醤油を活用して沖縄の味、ラフテーをつくろうと考えました。
沖縄のお母さんに作り方を習い、小豆島の食品メーカーさんに通いました。
ラフテーを食べ続けること約1年。やっと満足出来る味に仕上がりました。小豆島で生まれた沖縄の味。
出典:ヤマロク醤油公式HP
自らの会社で妻の生まれ故郷の郷土料理と取り扱う山本康夫社長の計らい、なんともキュンとくるお話だと思いませんか?
ヤマロク醤油の公式ホームページでは山本康夫氏の顔写真も掲載されていますが、誠実そうな人柄伺える方です。
「医者以外の男性とは結婚できない!」
そう考えている女医はとても多いですが、そういった決めつけは、真の良い人との出会いを自ら極端に狭めているような気がします。
そして、男性を肩書で値踏みしている間に、真の良い男性たちは、1人また2人と、結婚していっているのだと思います。
自分が生涯連れ添う男性として適している男性かどうかを、職業だけで見分けるのは愚の骨頂だと、私は思っています。
しかしそうゆう考えの女医は少ないです。
そんな中、夫がおみやげで頂いてきたヤマロク醤油の『鶴醤』があまりにも美味しくて感動し、「ヤマロク醤油ってどんな会社なんだろう?」と調べてみた所、社長夫人が女性医師だと知って、なんだかとても嬉しく思い、ブログで紹介させていただこうと思った次第です。