夫に不倫されても離婚せずに我慢している女性の本音とは?
※当ブログにはプロモーションを含みますが、記事内容は公平さを心がけています。
不倫ネタのドラマや映画、スクープが世の中を騒がせていましたね。
そろそろ目新しさもなくなってきたというか、下火調子ではありますが、不倫や浮気というテーマは、何も最近始まったことではありません。
既婚女医でDINKsの私が、不倫と離婚について、意見や考察を述べたいと思います
不倫問題はどのカップルにも起こりうる問題
なにも有名人だけではなく、不倫問題は一般の既婚カップルにも起こり得ることです。
女性が夫に不倫されると、妻は何を考え、夫に対する感情はどのように変化するのか?
夫が不倫をするなど、考えてもいなかった場合、何かのきっかけで妻にバレてしまうと、青天の霹靂ともいえるショックを受けます。
その後、夫に対する不信感が募り、事あるごとに妻は夫の不倫を責め立てるようになり、夫婦間の愛情も欠落していく場合があります。
崩壊していく夫婦の関係
不倫をきっかけに夫婦関係は冷め、崩壊への道をたどり始めます。
多くの場合、次のような流れですすみ、最後には仮面夫婦のようになってしまいます。
- 夫の存在を無視する
- 夫婦の会話やデートが減る
- 家庭内がピリピリした雰囲気になってくる
さらに、夫が何度謝っても許せない場合
- 夫も家庭に居づらくなってきくる
- そのため、仕事に逃げてあまり家にいないようになる
- 夫婦関係を修復するのが相当困難となる
子供のために離婚しないという妻の主張は正しいのか?
「夫のことはもう信用できない!」
「それでも、子供がいるから子供のために離婚できない」
という妻の主張は、子供を重視する日本では、さも当然であるように考えられています。
私も子供の頃、世間はそう言っているから、両親揃っていない家庭は子供に良くないのだろう、と無意識的に刷り込まれていました。
しかし、結婚を意識するようになった頃から、それは大きな間違いではないか、と思うようになったのです。
子供のために離婚しない”母親”の真意とは?
「子供のために離婚しない」と言っている以上、子供への責任感が強い母親、という人物像を想像されるかと思います。
少なくとも、子供の頃の私は、そう信じていました。
しかし、私が自立した成人になり、多少考えが変わりました。
女医や看護師は意外にも(意外じゃないかも)、平均より離婚率が高い職業です。
ですから、私の周りでも既に離婚した同業者の友人もいますし、不倫問題で結婚生活や離婚についての相談されることも多いです。
しかし、離婚や不倫のテーマのドラマを見ていても、現実のケースを見ていてもそうですが、よく耳にする、
「子供がいるから離婚しない」
という母親としての責任感が高いようにみえる発言は、実は、
「自分が不利な立場に立ちたくないから離婚したくない」
という、妻でも母親でもない、一人のオンナとしての自己防衛の心理が含まれているように思えてきたのです。
離婚したくない本当の理由は何なのか?
離婚後の自分自身の市場価値を良く理解しているため?
まず第一に、離婚後は、女としての価値がほぼ無くなることを理解しているためではないでしょうか?
女性の場合、バツイチで子供がいる場合、再婚できる確率は大きく下がります。
夫側の不倫やDVにより離婚した場合は特にそうですが、離婚後には女性が親権を取ってシングルマザーとして子供を育てる場合が多いです。
結婚前には引く手あまたで魅力的だった女性でも、離婚後は、「コブ付きの女」、「バツイチ子持ち」として、独身男性には結婚候補として見られるチャンスは激減します。
そもそも、バツイチというだけでも、男性から結婚候補として敬遠されやすい上に、離婚した時には年齢も結婚適齢期を大幅に過ぎていることが多いです。
ピチピチの子供がいない独身女性の方が、独身男性のターゲットになりやすいのは明らかです。
離婚後の経済力に不安があるため?
第二に、離婚したら女性は自分だけの収入に頼らざるを得なくなります。
多くの女性は子供が産まれると仕事を辞める傾向にあります。
厚生労働省が発表した『平成28 年 国民生活基礎調査の概況』によれば、末子が0歳の時に仕事がない女性は全体の6割になります。
働いていたとしても、子供がいる女性で正規の職員・従業員として勤務出来ているのは全体の22%しかおらず、夫の扶養に入っていたり、共働きでも、非常勤や、アルバイト、時短勤務をして自分のペースで仕事をしているという女性が多いようです。
そのため、離婚してから社会復帰するには、キャリアを途中でストップしているため容易なことではありません。
元夫から莫大な慰謝料を貰えない限りは、家計を賄うために、フルタイム勤務であくせく働かなくなければなりませんが、そのような仕事に望んでも就けないのが厳しい現実です。
友人や知人、ご近所さんや職場などの世間体を気にするため?
第三には、離婚すると社会的に否定的な目で見られることが多いことを気にすることです。
「あそこの家庭は、離婚してるんだよ」
「シングルマザーで可哀想だね」
と、噂されることを嫌がる方は多いです。
離婚の理由を知らない人は、
「嫁として我慢が足りなかったのではないか?」
とか、
「シングルマザーだから独りよがりな考えを持っている」
とか、無責任なゴシップを流されることを避けたいと考えて離婚しないで我慢する方もいらっしゃいます。
今の世の中はまだまだ、女性が独りで生きることに対して寛容であはありません。
未婚の独身女性でさえ、
「あの人は頭が良くてバリキャリだけど結婚できない女」
とか、
「結婚しないで独りでいるのは性格がキツいからだ」
などと、根拠のない批判の的になるくらいです。
離婚した女性やシングルマザーへの社会の目が、尚更冷ややかであることは想像に難くありません。
独りで子育てすることへのプレッシャー
第四には、子育ての責任を独りで背負うことへのプレッシャーです。
夫が育児に非協力的な家庭でも、たまには送り迎えや、病院に連れて行ったり、子供と遊んだり、勉強を教えたり、と、多少の育児参画はあります。
しかしながらシングルマザーになると、些細な用事も全て自分一人でやらねばならない上、経済的にも精神的にも物理的にも頼れる人はいなくなるわけです。
そのような環境下で、独りで子供を育て上げる事に自信を持てない女性も多いのです。
不倫相手の女性に夫を取られたくないため
第五には、離婚した場合、夫が不倫相手と再婚するのではないかと危惧するためです。
不倫を理由に離婚したら、「不倫相手のオンナの思うつぼ」と考える女性も多いようです。
不倫した夫と一緒には居たくないけど、夫が不倫相手のオンナと一緒になったり、再婚することは我慢ならない!
という心理から、夫を縛り付けるために結婚生活を我慢して継続するという方もいるのではないでしょうか。
まとめ
「子供のために離婚しない」という言葉からは見えてこない、離婚を躊躇する女性の心理について考察してみました。
女性心理は複雑なので一概にパターン化してまとめることは出来ませんが、「子供のため」だけではないとは言えるでしょう。
いずれにしても、経済力や世間体を理由に離婚を躊躇する女性の事は本当に気の毒に思います。